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一刀両断! 情報商材ジャーナル

返金要求!! 人気e-ワラント商材【毎月5 万円から2 年で6825 万を稼いだe ワラント超投資法】

…2008年3月08日号… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
情報商材ジャーナル  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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投資系メルマガ発行主の方、再送協力お願いします!)

山岸です。
今日は最近増加の一途を辿る「e-ワラント商材」で
インフォスタイル24時間ランキング第10位、マネー・運用分野第6位(3月8日午前2時現在)と
ダントツの売れ行きを示す「毎月5 万円から2 年で6825 万を稼いだe ワラント超投資法」を取り上げます。
相変わらず株式会社インフォトップ(高浜憲一社長)が販売する破廉恥な誇大広告商品をオカピー氏が斬ります。
2月1日以降にインフォトップで購入した方は3月末までにインフォトップに返金請求すれば規約により返金されます。
(※発行主が返金に応じない場合。詳細は巻末に)
【返金要求フォーム付】

■著者    岡部直行
■販売者   大槻智子
■所在地  563-0057 大阪府池田市槻木町7番13号-204
■電話番号 080-3800-4387
■E-mail  warrant7@gmail.com
■価格   17,800円
■ページ数 54頁
■販売サイトhttp://warrant-info.com/

今回検証する商材はeワラントを扱ったものである。
eワラントとはゴールドマンサックス証券が販売する金融派生商品で、カバードワラントと呼ばれるオプションの一種である。
私自身はあまり積極的には運用してこなかった商品なのだが、最近はeワラントについての情報商材も多く出ており、興味を持ってはいた。

では検証に入ろう。
セールスレターをみると
「毎月5万円から2年で6825万を稼いだ」とある。
年利682.5%である。
これが本当ならあっという間に大金持ちになれるだろう。
eワラントでそこまでの利益を上げられるかは疑問だ。
早速検証を始めてみよう。

全54ページからこの商材はなる。

=以下、目次引用=

■最初に
■e ワラントとは
■e ワラントのメリット
■e ワラントを知る
■会社手数料の違い
■取引画面
■取引時間に関して
■投資上限に関して
■ワラントは短期で勝負
■慣れるまでは小額で
■ワラントチャートを使う
■リスク管理を徹底する
■利益確定
■対象銘柄の選び方
■プットコールレシオ■投資金額に関して
■ワラント独自投資法
■ワラント攻略法
■戻しで勝つ
■ワラント超投資法
■BRICs に長期投資
■ワラントでの注意事項
■為替ワラント
■2008 年度対策
■最後に

=引用、以上=

まずeワラントの説明、用語、取引会社の説明が20ページほど続く。
そして
「短期で勝負しましょう」
「慣れるまでは小額で投資しましょう」
などの指針が簡単に書かれている。
この部分は常識的なことが書かれているが少し説明不足だし、前後の脈略なしにいきなり始まるので少し分かりづらい印象を受ける。
そして次にはチャート情報の入手先、「リスク管理を徹底する」、「利益確定」と続く。
ここまで読んで気になったことは数値などを示した具体例が一切ないことである。
まあまださわりの部分なのかも知れないと思い先に進む。
さて次は銘柄選択についてである。
セールスレターには
「銘柄を選ぶ際、独自の選別法を使っていただきます。」とある。
ここからがいよいよこの商材の肝なのだろう。
しかし読み始めたとたん唖然とした。
「コールなら短期間で上昇しそうな原資産」
「プットなら短期間で下落しそうな原資産」
そして経済ニュースや指標で
「好材料が出ればコール」
「悪材料が出ればプット」
銘柄選別法はこれだけである。
これのどこが独自の選別法なのだろうか。
投資をやる人間なら誰でも知っている常識だ。
どうやったら
「短期間で上昇しそうな原資産」や
「短期間で下落しそうな原資産」を見つけられるか、
どんな材料でどんな銘柄が上下するか、
を示さなければノウハウでも何でもない。
こんなものは銘柄選別法とはとても呼べない。
明らかに誇大広告だ。
これでは先もあまり期待できないが、気を取り直して次に進もう。
次にはプットコールレシオと言うチャートを使った売り時買い時の見つけ方が書かれている。
ここで書かれている見方も一般的なものであってさして新しい部分はない。
そしてまたも具体的な数値や条件が一切書かれていないのであった。
「相場の高値圏ではプットコールレシオの値が低くなる」
「相場の底ではプットコールレシオが急上昇し、鋭いピークを描いている」
「相場の反騰、反落はプットコールレシオが急坂近辺に多い」
ルールはこれですべてである。
そして「以上の点を確認すれば買い時がわかるはずです」とある。
わかるはずない、こんな記述では。具体的な数値や例を出さなければどうとでも解釈しようがある内容だ。
もしかしてセールスレターにあった「リスクを最小限に抑える特殊なツール」とはこれのことだろうか。
プットコールレシオは誰でも手に入るものだし、
「リスクを最小限に抑える特殊なツール」でもなんでもない。
期待はあまりできないがもしかして先にでてくるのかもしれない。
先に進もう。
次は具体的な手法を紹介するとある。
ここでは具体手的な記述があるのだろうか。
ここからはいろんな手法が次々とでてくる。
どれが本命なのか分からないほどだ。
まず前日のダウやナスダックを23時ごろみて上がればコール、
下げればプットの日経ワラントを市場が閉まる23時50分までに購入する。
そして翌日の夜に売却する・・・
こんな手法が書かれている。
これがセールスレターの
「特定の時間に取引します。」の部分だろう。
たしかに米株価と日経平均は連動性が高いので、間違ってはいないがこれも誰もが知っている。
そしてまたもや具体例や数値としての結果がない。
次に国内株式市場が引けてから発表されたニュースや指標を元に夜間eワラントを購入する方法。
もちろん、これも誰もが知っている事実だろう。
しかしこれで本当にセールスレターにあるような利益が出せるのか。
そこが重要なのに相変わらず裏づける様な記述は一切ない。
これで本当に「毎月5万円から2年で6825万を稼いだ」だろうか。
しかもこの商材ではいつの回号で、権利価格はいくらか、ITMかOTMか残存期間はなどeワラントを購入する際のポイントについての記述がまるでない。
これで投資しろと言う方が無理だ。
そこはあなたにまかせます、ということか。
それならこの商材を買う意味はない。
次にゲーム関連銘柄特に任天堂willやDSに新作発表時に仕込むとある。
これにも具体的な記述はない。
そして大暴落のあとのさらに下げを狙ってプットを買う、ともある。
これにもどういう状態が大暴落でいつ仕掛けるなどは一切書かれていない。
そしてファンメンタルズやいくつかの指標、判断材料から銘柄をピックアップして逆指値を使い10%上でコールを買う、とある。
どうやってファンメンタルズやいくつかの指標、判断材料から銘柄をピックアップするかという一番重要な事についてはまるで書かれていない。
これを複数銘柄について分散する、とのことだ。
確かに間違っていないのがだが資金配分や仕掛け値などを考慮しなければいけないだろう。
しかしながらそんなことにも一切触れていない。
そして最後になってようやくBricsを原資としたものに長期投資する、とある。
長期投資といってもeワラントでは満期に限界があるし、もちろん具体的な結果や記述などない。
そして次に為替ワラントについて前夜ドル高円安であれば日経ワラントを仕込むといある。
いい加減ここまでみてきて、予想がつくだろうが概略が書いてあるだけでどうやったらの部分は極めて曖昧にしか書かれていない。
セールスレターにある
「毎月5万円から2年で6825万を稼いだ」
「800回以上の検証」
を示す経緯がまるでないのである。
はっきり言えば思いついた方法を脈絡なく並べたと言った感じだ。
裏付けも手順もまるでない。
この商材を元に投資しろと言ってもそれは無理だろう。
あまりに曖昧で解釈の幅が広すぎる。
最もこれも言い逃れの手段なのかもしれないが。
最後にもう一度セールスレターを見てみよう。
随分乖離している部分があることに気づくはずだ。
「ワラント初心者を想定して、作成している。」
→とても無理だろう。具体的な記述がないので初心者ではいつエントリー していいかさえわからないだろう。
「少ない資金から、最も効率よく資産を増やすテクニックを掲載。」「銘柄の選ぶ際、独自の選別法を使っていただきます」
→一般的な資金管理の概念が書かれているだけである。 テクニックなどどこにもない。
「リスクを、さらに少なくするための独自の手法を掲載。」
→これも同じ。独自の手法などなにもない。書籍で手に入る知識だ。
「書籍には載っていない数多くの具体的なワラント投資方法。」
→多くの書籍に掲載されている一般的手法。 何度も書いているが全然具体的ではない。
そして「リスクを最小限に抑える特殊なツール」は最後まで読んでもどれのことか分からなかった。
ひとつひとつのアイデアは間違ってはいないだろう、しかし周知の方法である。
それらを組み合わせてというならその方法を書くべきだ。
そして具体的な記述があまりになく、やる人によっては大きく結果に差が出てしまうだろう。
これではアイデアの羅列にすぎない。
セールスレターとの乖離は甚だしい上に全て説明不足。
販売サイトでは、8000万円の残高が映し出されているネットバンキングの口座画面や5000万円余りの残高の証券口座の画面が掲載され、著者自信が本商材タイトルにある
「2 年で6825 万を稼いだ」という経験を誇示しているが不思議なことに商材本体にその過程を示すものが一切無い。
この経験がウリであり、その経験をノウハウ化したものを販売しているのにその経験について書かれていない。
これで信用しろというほうが間違っている。
こんなインチキ商材がインフォトップでは上位掲載され、17500円もの高額で今日も販売されている。
推定で1日あたり20人の被害者が産まれていることになる。
株式会社インフォトップの高濱憲一社長は一刻も早くこのペテン商品の販売を中止し、購入者へ速やかに返金すべきだろう。
インフォトップでは「詐欺商材撲滅」を表面上うたいながら、実際は多くの詐欺的商品、誇大広告商品を販売している。
インフォトップが必死に旗を振るJIEAマークの取得キャンペーンに対し、業界の大勢が冷ややかなのは、
「自社で審査を強化すれば済むこと。事実上の商品登録料を名目を変えて徴収しようとしているに過ぎない。
インフォトップはあらゆるものを金に換えようとしている」
(2月一杯でインフォトップから商品を引き上げた投資系インフォプレナー)
というコメントに集約されている。
「理事会では会員獲得が第一の議題」(日本インターネットアントレプレナー協会理事関係者)とのことだが、本末転倒。
そんな時間があるのなら、理事総出でインフォトップの販売商品と販売サイトを審査し、インフォプレナーに葉書の一枚も送って所在確認を行なうべきである。
さて、本稿で取り上げたインフォトップ上位販売商材
【毎月5 万円から2 年で6825 万を稼いだe ワラント超投資法】は誇大広告である。
特商法、消費者契約法に違反する。
購入者はまず発行人に解約と返金を要求をし、応じない場合はインフォトップ宛に解約と返金を要求してください。
高浜社長、あなた方が作成した日本インターネットアントレプレナー協会のガイドラインの冒頭のフレーズ
「情報販売ガイドライン 情報販売者は、消費者の利益を第一と考え、セールスレターの作成および商材の作成は、虚偽や捏造することなく、必ず成功に基づく事例や体験で作成すること。また、誇大表現になるようなデザインも慎むこと。」
消費者の利益を第一に考え、返金要求には速やかに応じてください。

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【毎月5 万円から2 年で6825 万を稼いだe ワラント超投資法 返金要求書式】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■第一段階  
販売元への契約無効通知(まず、販売者の 大槻智子 宛に行なって下さい)
---------------------------------------------------------------------- 
    
契約無効及び返金依頼通知 大槻智子 殿 
          
冠省、私は電子書籍決済ASP株式会社インフォトップにて、
○月○日○時○分貴社販売商品
「毎月5 万円から2 年で6825 万を稼いだe ワラント超投資法」(以下商品)を
○○円にて購入(○○カードにて決済)した山田太郎(住所・電話・取引IDなど)である。
当該商品は販売サイト(http://warrant-info.com/)上、
「少ない資金から、最も効率よく資産を増やすテクニックを掲載。」
「銘柄の選ぶ際、独自の選別法を使っていただきます」
「書籍には載っていない数多くの具体的なワラント投資方法。」
等の記述があるが商品には投資の一般常識を上回る独自かつ具体的な選別法は記載されておらず、これらの文言は虚偽または著しい誇大表現である。
また、「リスクを最小限に抑える特殊なツール」に該当するものも見当たらず、販売サイトと商品の乖離は大きい。
また、本商品「毎月5 万円から2 年で6825 万を稼いだe ワラント超投資法」という名称にも関わらず、商品内では6825万円の収益を計上した過程、根拠が一切記されていない。
よって、本商品は販売サイトに記載された商品説明と実際の商品内容が著しく乖離し、誇大広告によって消費者を誤信させて契約を締結したものであるため、
特定商取引法第12条(誇大広告の禁止)、景品表示法第4条(優良誤認)に反し、
消費者契約法第4条(不実告知による取消権)により契約は無効である。
よって返金を求める次第である。
本日より3日後○月○日までに下記口座へ私の購入代金○○円をお振込み願う。
万一ご入金が無い場合は、翌○月○日より、決済ASP及びクレジットカード会社に詐欺被害として届出、貴殿への送金を止めていただくよう、要請する所存である。
返金先 ○○銀行○○支店 名義 ○○                         草々                      平成○年○月○日                      
通知人 山田太郎                      
通知人住所                      
電話番号                      
メールアドレス
----------------------------------------------------------------------
■第二段階 
 
ASPへの契約無効通知 ※第一段階で販売者から返金が得られなかった場合に実施します。
---------------------------------------------------------------------- 
          
契約無効及び返金依頼通知株式会社インフォトップ代表取締役 高浜憲一殿

冠省、私は貴社サイトにて、○月○日○時○分 
販売商品「毎月5 万円から2 年で6825 万を稼いだe ワラント超投資法」(以下商品)を
○○円にて購入(○○カードにて決済)した山田太郎(住所・電話・取引IDなど)である。
当該商品は販売サイト(http://warrant-info.com/)上、
「少ない資金から、最も効率よく資産を増やすテクニックを掲載。」
「銘柄の選ぶ際、独自の選別法を使っていただきます」
「書籍には載っていない数多くの具体的なワラント投資方法。」
等の記述があるが商品には投資の一般常識を上回る独自かつ具体的な選別法は記載されておらず、これらの文言は虚偽または著しい誇大表現である。
また、「リスクを最小限に抑える特殊なツール」に該当するものも見当たらず、販売サイトと商品の乖離は大きい。
また、本商品「毎月5 万円から2 年で6825 万を稼いだe ワラント超投資法」という名称にも関わらず、商品内では6825万円の収益を計上した過程、根拠が一切記されていない。
よって、本商品は販売サイトに記載された商品説明と実際の商品内容が著しく乖離し、誇大広告によって消費者を誤信させて契約を締結したものであるため、
特定商取引法第12条(誇大広告の禁止)、景品表示法第4条(優良誤認)に反し、
消費者契約法第4条(不実告知による取消権)により契約は無効である。
私は平成○年○月○日に
発行人である大槻智子(大阪府池田市槻木町7番13号-204 )に対して返金の要求を行なったが、
応じなかったため、
私が商品を購入し商品の引渡しを受け、私の支払った商品代金を管理している貴社に対して、
本契約の無効を主張すると共に、違法収益が発行人に渡る前に貴社規約に基づき販売の中止、売上金の凍結などの緊急措置をとり、貴社より直接下記口座に返金していただくよう求める次第である。
返金先 ○○銀行○○支店 名義 ○○                         草々                      平成○年○月○日                      
通知人 山田太郎                      
通知人住所                      
電話番号                      
メールアドレス           

論評 格闘投資家オカピー
構成 山岸悟
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■担当者  :情報商材編集部デスク 山岸 悟
■山岸E-Mail:info@hakusho-book.com
■山岸悟プロフィール  
1962年 東京都出身。
財界誌、週刊誌記者を経て  フリージャーナリストに。
政、官、業、オールラウンドに執筆。  
本年6月より株式会社トレンドライフ編集部デスク就任。  
E-BOOK白書に連動した執筆を行なう。
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